話題の、ビートルズ『ホワイト・アルバム』デラックス・エディションを入手しました。
3CD版です。
さて、皆さんは、どう思われましたでしょうか?
Amazonなどでの評価は、基本「絶賛」にあふれる中で、一部、疑問を投げかける向きもあるようですが。
久我も、やっぱりコレ、今ひとつです・・・。
2017年の『サージャント・ペパー』のデラックス版の時も感じたんですが、「それで?」としか思えないんですよね。
確かに、ひとつひとつの音は、現代のテクノロジーを使って多少改善されてますけれど、それが一体どうしたの?
プロデュースを手掛けたジャイルズ・マーティンは言っています、「あまりにも高音質にしないように注意した」ですって?????
どうせリミックスするなら、なぜもっと大胆に、全てのトラックを、現代の最先端テクノロジーで飛び抜けた音像にさせたり、定位や奥行き、さらには新時代のエフェクトも含めて、まさに「リメーク」するのだったらともかく。
そんなこと、恐れ多くて、恐ろしすぎて、絶対できっこないですよね?そりゃあ、世界中のディープなビートルズ・ファンの反応も配慮せざるを得ず、色々躊躇もあったでしょう。
だったら、中途半端に手を出すな!! ですよ。
思えば、2009年のビートルズ・リマスターこそ画期的でした。
当時考えられる最高の技術水準で、音を整える。オリジナル・マスターテープの音像を、可能な限り再現する。過度に音圧を追い求めるわけではない、極めて上質な再現ぶりに、誰もが賛同を示し、その後の「リマスター」のあるべき姿を提示したものとして、画期的でした。
筆者にとっては、あれで充分。
それと、『イーシャー・デモ』。これもどうなんでしょうか?ちょっと詳しくありませんが、後光がさすほど有り難いお宝音源なのでしょうか?
そして最後に、やっぱりジャイルズ・マーティンってのに、違和感ありすぎます。
ジョージの息子という以外に、なんら実績のない若造。
この露骨な世襲制には、辟易するのみ。かすかな「正統性」を醸し出すため、必ず出てくる「家族」。決して、家族が悪いことはありません。ただ、絶対に、彼の耳が、ビートルズの音源を自由にできるほどのプロであるはずがないでしょう。
ということで、またも文句ばかりのモヤモヤ感で恐縮です。
ただ来年は、いよいよ『アビイ・ロード』の50周年版が出てくるかと思うと、それはそれで期待をしてしまうのですが・・・(さして、次は『レット・イット・ビー』?????)
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