飛行機の中でなにげなく見たこの映画、『Bad Times at the El Royale』。アメリカでは昨年10月公開。Rotten Tomatoでも74%と高い評価を得ています。今年、日本公開も予定されていますが、まだ日程・邦題とも決まってないそう。
で、ひとことで言うと、60年代のアメリカ西部のホテルを舞台にした、奇っ怪なサスペンス・スリラー。
とにかく、まずはトレーラー映像をご覧ください:
カリフォルニア州とネヴァダ州にまたがって立てられたホテル「El Royale」。今はさびれたそのホテルに、なぜか個性あふれる登場人物たちが集結し、恐ろしい事件が起こっていく。そこに、『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースが演じるカルト集団のリーダーが絡むと、一気に血塗られた展開へ・・・。とにかくダークで、ありえないようなストーリーが、モータウン・サウンド満載の60年代ムードをプンプンさせ、疾走します。
特に素晴らしいのが、ひどく作り込まれた造形と言いますか、最近でいえばウェス・アンダーソン、あるいはかつてのブライアン・デ・パルマのサスペンス映画にも通じるような、美しくも異様な様式美。思わず引き込まれます。
脚本・監督を手掛けたのは、テレビ・シリーズの『ロスト』で頭角をあらわしたドリュー・ゴダード。あの『クローバーフィールド』やマット・デイモンの『オデッセイ』など、観客の意表をつくストーリー造りの手腕を、存分に見せています。
久我としては、取り敢えず「本年度最高」といってしまいましょう!(って、今年はまだ4作しか見てないけど・・・)
公開の際は、ぜひ、ご覧下さい!
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