いったい、いくら買わされるんでしょうか・・・。ロバート・フリップの錬金術に。。。
キング・クリムゾンのデビュー40周年ということで、「クリムゾン・キングの宮殿」「リザード」「レッド」の3作品が出ます。
今回の特徴は:
・DVD オーディオによる高音質、5.1chマルチ・チャンネル仕様
・2009年リマスター(「レッド」のみ2004年)
・ボーナス・トラック
・一部、特典映像
といったことで、さすがのフリップ翁も、「オマケ」なしではもう錬金術は無理と判断したのでしょう。
話題は、ポーキュパイン・ツリーのスティーヴン・ウィルソンがマルチのミックスを担当したこと。彼が現代の「プログレ界」で、存在感を増しつつあるのが分かります(ポーキュパイン・ツリーの音楽自体は、どうもピンと来ませんが)。まあ、彼には伝説のクリムゾンに接近するというメリットがあり、フリップには「若い血」を導入するという思惑があって、コラボが成立したのでしょう。
さて、とにかく買わざるを得ないんで、まず先行販売の「レッド」を入手しました。一体何種類の「レッド」持ってるかな・・・。LPまで入れると、とんでもない枚数です。
で、うれしい驚きはボーナス映像。フランスのTV番組の映像で、海賊版では出回っていたようなんですが、私は初めて見ます。何といっても、この時期のクリムゾンのライブが見られるのは素晴らしく、特に、若きビル・ブラッフォードの元気な活躍ぶりに涙しました。変な特殊効果でシラケる部分もありますが、時代なんだからしょうがないでしょう。
一方、DVDオーディオの方はいまひとつで、マルチといっても、基本的に三人編成ですから、なんてことはありません。ボーナス・トラックも初出とはいえ、制作途中というだけで、これまた中途半端なだけです。
ということで、映像を除けばどうしてもという必然性はあまり感じられませんが、私のように買ってしまう人は買ってしまうんでしょうねえ。
→「レッド」については「音楽の殿堂」もご覧下さい
→「宮殿」への投票(「名盤の殿堂」)はこちらから
尚、この3作に加えて、「クリムゾン・キングの宮殿 デビュー40周年記念エディション完全限定盤 ボックス・セット」というのも出るらしいです。6枚組。全部「宮殿」。。。こうなると、もう「怪物」としか言いようがありません。さすがにお腹いっぱいなので、今回はパス・・・。
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