スティーリー・ダンの「Aja」SACDについては、先日ちらっと書きました。
やっと、引越し荷物の中からSACDプレイヤーが出てきたので、聴けたんです。
さて、どうだったでしょう?
聴き比べたのは、2000年のリマスターCD。ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーが監修し、ロジャー・ニコルスがエンジニアリングをつとめた定番。
むむむ、こりゃ、やっぱりすごいわ・・・。
全然違います・・・。
ひとことで言って、音の情報量が違います。
一曲目の「ブラック・カウ」。ポール・ハンフリーのドラムの音ではっきり分かります。あの、スネアの一発ショットが、スナッピーの鳴りも明瞭に、より深いサウンドでよみがえります。CDでは「ペシッ!」という、やや高音が強調された感じだったのが、より豊かな箱鳴りと共に再現されます。
そのほか、全体の音圧感も増した中で、高音から重低音まで、どっしりした貫禄あるたたずまいです。
これは、段違いだ・・・。
とにかく、「Aja」は、オリジナルのマスター・テープがなくなっちゃったという曰く付きの代物。スティーリー・ダンの全カタログの中で、これまで、これだけDVDオーディオやSACDといった高音質のリマスターが発売されてきませんでした。
ユニバーサルの日本発SACDシリーズ。
でんど〜は完璧に懐疑的でありました。
「日本人による日本人だけのためのリマスター・・・。どうせ名前も分からない日本人のエンジニアが勝手に音圧とかイコライザーいじってるんだろう。え?オリジナル・マスター・テープじゃなくって日本向けコピー?けっ!お話にもならないぜ。」
さて、
今回は、はっきりとリマスタリング・エンジニアの方の名前も書いてあります。「瀧口均」。誰だか知りませんが、たぶんユニバーサルの社員でしょう。
色づけを極力排し、あくまでオリジナルのサウンドをオリジナルのまま移植することに神経を使ったと書いてあるぞ。しかも、あえてCDとのハイブリッドでなく、SACDのみの仕様とし素材を使い切っていると・・・。
むむ。
参りました・・・・・・・。
聴けば、海外でも話題になっているらしいです。虚心坦懐に良いものは良いと認めましょう・・・。
しかし、となると他のSACDも買わないといけないのか?????
→殿堂入りアルバム「Aja」についてはこちらもご覧下さい。
→スティーリー・ダンの「彩(エイジャ)」SACDはこちらからお求めになれます(注意!SACDプレイヤーでなければ聴けません)。
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