『危機』もやったので、予想どおり、お次は『ザ・イエス・アルバム』のリミックスを手掛けたスティーヴ・ウィルソン。
彼の仕事の「残念ぶり」は分かっているので、今回も特に期待していませんでしたが、やっぱり駄目です・・・(それでも購入するのは単にコレクションの都合上)。
5.1チャンネルのリミックスは、わざわざマルチにする意味が殆どないほどつまらんですし、ステレオ・リミックスも改善が殆ど感じられず、定番のライノ・リマスターに明らかに列伍します。
オリジナルのマルチトラック・テープに手を入れることができるという千載一遇のチャンスを全く生かすことができないスティーヴ・ウィルソン。いったい何を考えているのか?
手を加えるとコアなファンの反感を買うのを恐れたんだと思いますが、全くナンセンス。オリジナル・マスターを尊重しなきゃいけないのは「リマスター」であって、「リミックス」はオリジナルを変えなきゃ意味がないでしょう?
クリスのベースの低音域を拡張し、ビルのドラムの分離を改善し、スティーヴのギターにさらに空間処理を加える。最新鋭のエフェクトを導入し、21世紀のリスナーの聴取にも耐えうるステレオ・ミックスを聞いてみたかったというのは私だけでしょうか?
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