バート・バカラック自伝 :読みました

9784401638581この4月には生誕85周年を飾る来日コンサートも予定され、まだまだお元気なバート・バカラック。

その輝かしい人生を綴った自伝が発表されました。

自らの進むべき道を見いだすまでの幼少からの歩み、マレーネ・デートリッヒの音楽監督としてのキャリア、生涯の相棒ハルデイヴィッドとの共同作業、障害を持つ子供との葛藤、そして華麗なる女性遍歴の数々・・・。決して平坦ではないバカラックの人生が決して飾ることなく赤裸々に実にオープンに書かれています。

特に印象的なのは、妥協を許さぬ作曲の現場に関するエピソード。ほんのひとつの音階すら激論を重ね一歩も譲らないエルビス・コステロとのコラボレーションでの才能のぶつかり合いや、当時大先輩だったシラ・ブラックに納得が行くまで「アルフィー」を何十回も歌わせた武勇伝とか、バカッラクの芸術家としての『完璧主義者』の逸話には枚挙にいとまがありません。

一方それに反して、パーティーぎらいだったり、睡眠障害に悩まされたり、華麗でスタイリッシュとばかり思っていた彼の意外な側面にも触れて、興味はつきません。

ファンはもちろん、多くの音楽愛好家にもお勧めの自伝と言えると思います。

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