ピンク・フロイドのボックス・セット『レイター・イヤーズ』を購入してしまいました。

ピンク・フロイドの後期、ロジャー・ウォーターズと喧嘩別れしてからの音源と映像を集めたボックス・セット「レイター・イヤーズ 1987-2019」が出ました。3年前に出た「アーリー・イヤーズ」の続編という位置づけですね。

まず、トレーラー映像をどうぞ。

ブルーレイを含む16枚組のセットで、おまけも盛りだくさんというフロイド商法なので、お値段は5万円を超えます。こちらロンドンでも、ポンドの上昇という逆風もあり、4万円を軽く超える状況です。

久我はそもそもフロイドって、5大プログレ(?)の中でも一番好きじゃなかったし、だいたい過去の音源はリマスター・ボックスで完璧に揃えているから、本来不要なんですよね。

それでもなぜ買ったのか?

それは、ひとえに『光〜PERFECT LIVE!』と『驚異/P.U.L.S.E.』のライブ映像が、ようやくブルーレイ化され、このボックスでなきゃ手に入らないからなんです・・・。

ロジャー・ウォーターズは、自分が辞めれば当然解散するだろうと思ってたフロイドが、デイヴ・ギルモアのリーダーシップのもとに見事に継承されていったのを見て、心底驚き焦ったでしょうね。

とにかく、それぐらい、3人で1987年に出したアルバム『鬱 A Momentary Laps of Reason』は出来が良かったですし、さらに、それに続いて世界で挙行されたツアーが、とにかくものすごかったわけです。

サイドメンバーを入れて大幅に音響を強化したのに加えて、当時の最先端の照明技術をふんだんに取り入れ、まさに「音と光の極致」のようなステージを繰り広げてくれました。

光〜PERFECT LIVE!』は、その驚くべきライブを記録した映像なのですが、今までとにかくDVDしかありませんでした(久我は、特に3人のバックコーラス嬢のクネクネ・ダンス、中でも黒髪でスリムなレイチェル・フェイ嬢のセクシーさに、心底参ってしまっていたのでした・・・)。

『驚異/P.U.L.S.E.』は、 1994年発表のアルバム『対 Division Bell』を受けた形のツアーで、『狂気』まで丸ごとやってしまうとか、さらに巨大化したステージの全貌を捉えたものです。これも初のブルーレイ化で映像も極上。

久我は、この2大ライブだけは、どうしても「ハイレゾ」で手に入れておきたかったんです・・・。

画質の改善は顕著ということで、その比較ビデオをご覧ください:
https://www.youtube.com/watch?v=SBARDxIC90I&feature=emb_logo

ちなみに、『対』はイマイチでしたね。ロジャー・ウォーターズの思想性が丸ごと抜け落ちたところを、『鬱』では、「引き続きなんとなく謎めいているぞ」ということで、どうにか引き延ばしたんですが、それ以上は無理でした。結局、このギルモア・フロイドも、そこから下り坂に入ってしまうわけです。

それにしても大げさなボックス・セットだなー(いつか帰国したら売っちゃおうかなー)

➡️ それでも是非購入という方にはこのリンクを!

<以下、プレス・リリースより>

・1987年以降の音源を集めた、究極の16枚組コレクション(+7インチ・シングルX2枚)

・デヴィッド・ギルモアとアンディ・ジャクソンによる『鬱』の最新2019リミックス&アップデート盤

・『鬱』『対(TSUI)』『永遠(TOWA)』からの未発表音源6時間分以上。そして未発表映像も7時間分以上
・1989年のベネチア公演および1990年のネブワース公演フル録音CD化&リマスターされた未発表映像を初収録。
・1994年『対(TSUI)』ツアーのリハーサル映像(新たに発見されたもの)、および『永遠(TOWA)』のイアン・イームズによる映像をフルで収録
・史上最高のコンサートと呼ばれる、光と音の大スペクタクル・ショー、1987年〜88年の『鬱』ツアーを収録した『光〜PERFECT LIVE!』と、1994年の・『対(TSUI)』ツアーを収録した『驚異/P.U.L.S.E.』の映像が遂に初HD化、初Blu-ray化。
・2007年に行われたシド・バレットのトリビュート公演(デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、リチャード・ライトが揃ったピンク・フロイド“最後のライヴ・パフォーマンス”)の映像をBlu-ray、DVD、7インチアナログ盤にて初リリース
・新しい 5.1ch ミックス、初のBlu-ray・リリース、貴重な7インチ・アナログ・シングルを2枚同梱
・ツアー・プログラムのレプリカ、歌詞本、60ページの写真集も同梱
・ハイライトを集めたLP2枚組と1CDもリリース

2019年11月29日、PINK FLOYD RECORDSは『ピンク・フロイド ザ・レイター・イヤーズ』をリリースする。16枚組のセット(CD5枚、Blu-ray6枚、DVD5枚)はデヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、リチャード・ライトが1987年以降に作った音源を網羅。この間『鬱』『対(TSUI)』『永遠(TOWA)』のスタジオ・アルバム3作と『光〜PERFECT LIVE!』『P.U.L.S.E.』のライヴ・アルバム2作が生まれ、売り上げは全世界で4,000万枚以上となった。デヴィッド・ギルモアとアンディ・ジャクソンがリミックス、リマスターなど新たに施し、入手困難な1989年のベネチア公演と1990年のネブワース公演他、13時間分以上もの未発表音源・映像を含む『ピンク・フロイド ザ・レイター・イヤーズ』はすべてのファンのマスト・アイテムである。

マルチメディアの豪華ボックス・セット『ピンク・フロイド ザ・レイター・イヤーズ』は1987年から現在までのピンク・フロイドの軌跡に俯瞰的な視点を与えており、ピンク・フロイドが世界有数のビッグ・アーティストとしての地位を確立したアルバム『鬱』に始まる。

このたび初めて5.1chにて発売される同作は、デヴィッド・ギルモアとアンディ・ジャクソンによる2019最新リミックスとオリジナル盤からのアップデイトが施され、アルバム『鬱』に対するイメージをリフレッシュする機会を与えてくれる。リチャード・ライトのキーボードを紐解き、ニック・メイスンの新しいドラム・トラックを録音しすることによって、デヴィッド・ギルモアとボブ・エズリンのプロデューサー陣はピンク・フロイドのメンバー3人のクリエイティヴなバランスを甦えらせた。

1987年から1988年を通じて行われたライヴ・ショーは、当時史上最高の総売り上げを博すコンサート・ツアーとなり、高い評価を受け、グラミー賞にもノミネートされた『光〜PERFECT LIVE!』を生み出した。ニューヨーク州のナッソー・コロシアム(Nassau Coliseum)で収録された一連のコンサートは、絶好調の状態にあるこのバンドの真の姿を見せてくれる。コンサートはオーブリー・“ポー”・パウエルとベニー・トリケットによりオリジナルの35ミリネガ・フィルムから全面的に再編集とアップデイトが施され、サウンドは5.1chにリミックスされた。またコンサートの映像作品がリリースされた当初には収録されなかった「末梢神経の凍結」「ようこそマシーンへ」も収録される。このコンサートは今回初めて、5.1chのBlu-rayとDVDにて入手可能になる。

『ピンク・フロイド ザ・レイター・イヤーズ』の最も入手困難なマテリアルのうちの2つが、サン・マルコ広場前の運河に浮かぶステージ上で行われた1989年のベネチア公演と、1990年にネブワースで行われたシルバー・クレフ・アワード受賞者コンサートである。どちらのコンサートも未発表映像であり、このたびDVDとBlu-rayの両方により初オフィシャル化された(145分間)。極めて重要なネブワース公演ではピンク・フロイドがスター総出(ポール・マッカートニー、ダイアー・ストレイツ、ジェネシス、フィル・コリンズ、エリック・クラプトン、ティアーズ・フォー・フィアーズ等)の出演者リストのトップを飾り、ノードフ・ロビンスのチャリティに協力するものだった。収益はBRITスクール(公立のパフォーミング・アート学校)の創立に充てられている。デヴィッド・ギルモアとアンディ・ジャクソンはこの象徴的なコンサートの音声をリミックス。本作には同日演奏された7曲すべて(サックス奏者のキャンディ・ダルファー、「虚空のスキャット」のオリジナル・ヴォーカリスト、クレア・トーリー、キーボード奏者のマイケル・ケイメン、サム・ブラウンとその母親のヴィッキーがヴォーカルでゲスト参加)が史上初CD化され収録されている。

1994年のアルバム『対(TSUI)』は1,200万枚以上を売り上げ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで初登場1位となった。同作は全米チャートで4週連続1位を保ち、その他6ヶ国でも1位を獲得している。リリース後のツアーはライヴ盤『P.U.L.S.E.』のリリース用に撮影・録音された。今回のリリースでは『P.U.L.S.E.』のライヴ・コンサート映像を完全収録。画期的なアールズ・コートのライヴからオリジナル版のマスターから再編集とアップグレイドを施し、史上初Blu-rayでの入手が可能になる。また今回初めて公開されるのが、彼らが「壁が崩壊した日」と「ロスト・フォー・ワーズ」を演奏している、1994年10月20日のリハーサル映像。

ピンク・フロイドは2014年、『対(TSUI)』のセッション中に録音された音源をもとに、大半がインストゥルメンタルやアンビエントな楽曲からなる『永遠(TOWA)』をリリースした。デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、リチャード・ライトをフィーチャーした追加音源は2013年と2014年に録音されており、うち1曲「ラウダー・ザン・ワーズ〜終曲」には(『対(TSUI)』の主な作詞者だった)作家・小説家のポリー・サムソンが歌詞を手がけている。『永遠(TOWA)』は英アマゾン史上最多の予約枚数を記録し、数ヶ国で初登場1位となった。アナログ盤は1997年以来最速で売れたイギリスのアナログ盤となった。今回は「吹けよ風、呼べよ嵐」「スピーク・トゥ・ミー」「タイム」「走り回って」のアニメーション映像を手がけたことで知られるイアン・イームズによる、特別に委託された52分間の『永遠(TOWA)』の映像の完全版を史上初収録。

パッケージを締めくくるのはミュージック・ビデオ、ドキュメンタリー映像、ボーナス・ライヴ音源、ツアーのスクリーンで流れた映像のアップグレイド版、ドキュメンタリー等、何時間分もの未発表ボーナス素材。史上初のBlu-ray、DVD、7インチ・アナログ盤によるリリースも含まれる。2007年にデヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、リチャード・ライトが演奏を共にした、ピンク・フロイドとして最後のライヴ・パフォーマンスも収録されている。「アーノルド・レイン」のこの特別なパフォーマンスは2007年5月10日、ザ・バービカンでのシド・バレットのトリビュート公演で行われた。その他、未発表またはリミックス音源に加え、未発表コンサート映像やプロモーション・クリップ等、復刻・リマスター、再編集が施された音源・映像を収録。

ニック・メイスンとピンク・フロイド・アーカイヴの協力により、ボックス・セットにはツアーのアートワーク、ポスター、プログラム、ツアー用のラミネート(バックステージ・パスなど)、歌詞本他多くのレプリカが収録される。新たなピクチャー・スリーヴとB面にエッチングのイメージを施した7インチのアナログ盤も2枚(2007年のシド・バレットのトリビュート公演で演奏された、「アーノルド・レイン」のライヴ・ヴァージョン、アールズ・コートで行われた『P.U.L.S.E.』のツアー・リハーサルから「ロスト・フォー・ワーズ」)含まれる。さらにはヒプノシスのオーブリー・パウエルとストーム・スタジオのピーター・カーゾンがデザインした、未発表写真を多く擁する最新の60ページのハードカバー写真集が同梱される。

5枚のCDは別途、全コンテンツの長文ガイド、曲目リスト、クレジットを掲載した40ページのハードカバー本に封入される。

また、LP2枚組と1CDの「ハイライト」パッケージも発売される。(両フォーマットとも)見開き型のスリーヴに封入され、未発表およびレアな写真を擁する24ページのブックレットが同梱される。

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【商品概要】

●CD

CD5枚:全コンテンツの長文ガイド、曲目リスト、包括的なコンテンツの詳細、クレジットを掲載した40ページのハードカバー本に封入される

CD 1  『鬱』リミックス&アップデイト盤 51 分

CD 2 & 3  『光〜PERFECT LIVE! 』リミックス 140 分

CD 4 ライヴ音源: 1987年 & 1994年のスタジオ録音(未発表) 65 分

CD 5 1990年のネブワース公演   57 分

●Blu-ray

Blu-ray6枚:それぞれ見開き型のウォレットに封入。ジャケットは専用のもの。曲目リスト、出版社クレジット表記あり。

Blu-ray 1 サラウンド&ハイレゾ音源ミックス 152 分

Blu-ray 2 『光〜PERFECT LIVE!』映像復刻&リミックス      120 分

Blu-ray 3 『P.U.L.S.E.(驚異)』映像復刻&再編集 145 分

Blu-ray 4 1989年ベネチア公演 / 1990年ネブワース公演映像 147 分

Blu-ray 5 未発表ライヴ映像、ミュージック・ビデオ、コンサートで流れた映像     154 分

Blu-ray 6 ドキュメンタリー&未発表映像 122 分

●DVD

DVD5枚(Blu-ray2〜6) ジャケットは専用のもの。曲目リスト、出版社クレジット表記あり。

●7インチ・アナログ・シングル

7インチ・アナログ・シングル2枚。新たにデザイン制作されたピクチャー・スリーヴに封入。2007年のシド・バレットトリビュート公演でのピンク・フロイドによる「アーノルド・レイン」のライヴと、アールズ・コートで行われた『P.U.L.S.E.』のツアー・リハーサルから「ロスト・フォー・ワーズ」

●フォトブック

60ページのハードカバー。オーブリー・パウエルとストーム・スタジオのピーター・カーゾンがデザインを手がける。未発表写真多数収録。

●ツアー・プログラムのレプリカと歌詞本

ツアー・プログラムのレプリカ(ピンク・フロイド ワールド・ツアー1987/1988、ピンク・フロイド・ライヴ1989、1994年のピンク・フロイドのヨーロッパ・ツアー)および歌詞本。オーブリー・パウエルとストームスタジオのピーター・カーゾンがデザインを手がける。

●グッズ

ツアー・パス、ステッカー、ポスターなどのグッズのレプリカ集。すべてオリジナルを再現するためにプリント。高級なカード用封筒に入れられている。

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