久我 潔と申します。
我ながら、色々こだわって生きて参りました・・・。
まず音楽。もうひたすら音楽漬けの人生であります。
ジャンルはロックからジャズ、R&B/ソウル、ワールド・ミュージック、J-Popからクラシックまで、イイ音楽ならなんでも聴いて来ました。その結果、保有するCDは数えきれず、iTunesはもうすぐ140,000曲、4TBのハードディスク4台にまでふくれ上がりました。おそらく、個人としてはギネス級ではないかと・・・?(その音楽愛の一旦については、下段をご覧ください)
一方、サッカーにもハマってます。リオネル・メッシへの熱烈な愛をこめて・・・。
文学では、これまた多数ある中で、はっきり「ホルヘ・ルイス・ボルヘス」が最高と申せましょう。
はたまた、絵画では、これはもうどうしようもなくレオナルド・ダ・ヴィンチが至高!説明不要。
そして映画では、黒澤明監督への限りない敬意と、これまた愛を込めて・・・。
などなど。
結局、音楽だろうがサッカーだろうが映画だろうが、その道を極めたものは、みな美しい!それらは、みな「クラシック(古典)」と呼ぶにふさわしいものでしょう。
そんな、本当のクラシックとの出会いと感動を求めて、ひたすら生きてきたような気がします。
できるだけ寄り道せず、「本物」だけを求めて。だって人生は一度きり、そしてあまりにも短いんですもの・・・。
ということで、皆さんと一緒に色々なテーマで、素晴らしい「本物」たちについて、じっくり語り継いで行ければうれしいです。
どうぞよろしくお願いします!
音楽漬けの久我が、心から「愛する音楽」をまとめてご紹介します:
<王道系>
- ビートルズ:説明不要ですね。特に「アビイ・ロード」「サージャント・ペパー」。人間だったら聴くしかないです。
- 「ハロー・グッドバイ」「ペニー・レイン」「ロング・アンド・ワインディング・ロード」などなど圧倒的にポール・マッカートニー派です。「ラム」はまだまだ過小評価だと思います。
<プログレ系>
- ひたすら聴いてきたプログレも、やっぱり「5大プログレ」からというのが実感です。
- イエス:迷わず「危機」。これに感動できなきゃプログレを聴く必要なし。良ければ「こわれもの」と「サード」へと。
- ジェネシス:「月影の騎士」はロック界の世界遺産。「眩惑のブロードウェイ」「フォックストロット」「怪奇骨董音楽箱」「ライヴ」など、ピーター・ガブリエル在籍時はすべて殿堂入り。
- ピンク・フロイド:まったり系プログレの極地。「狂気」は一家に一枚。なぜここまで売れたのか、聴けば分かる。ほかに「おせっかい」「原子心母」「鬱」。
- エマーソン・レイク&パーマー:サーカス型プログレ。まずは「恐怖の頭脳改革」から。これについて行けたら「タルカス」「トリロジー」「ファースト」へと進みましょう。丸ごとクラシックな「展覧会の絵」は、あらゆるリスナーにお勧めです。
- キング・クリムゾン:定番は「クリムゾン・キングの宮殿」ですが、やっぱり「太陽と戦慄」そして「レッド」も必聴。突き刺さるメタル系プログレを体感!。
- フォーカス:オランダが生んだ奇跡。真の意味で、クラシックとロックの融合はフォーカスで成し遂げられました。ひたすら素晴らしい「ハンバーガー・コンチェルト」。「アット・ザ・レインボー」で、ライヴの爆発力にも触れてほしいです。
- PFM:イタリアン・プログレ界の最高峰。「幻の映像」と「蘇る世界」は究極の美。聴かないと人生損します。
- イット・バイツ:ポップで若さあふれる(当時の)新世代プログレの雄。「ワンス・アラウンド・ザ・ワールド」はぜひ聴いて下さい。かえすがえすもフランシス・ダナリーの脱退が惜しまれます・・・。
<ハード・ロック系>
- レッド・ツェッペリン:黙って全部もれなく聴く。まぎれもないロックの聖典。特に、彼らの多様性を理解するには「フィジカル・グラフィティ」でしょうか。
- ツェッペリンがあまりにも巨大なため、正直ほかのハード・ロック系やメタル系はみんなかすんで見えます。例外はヴァン・ヘイレン?それと、AC/DC。いつでもどこでも微動だにしない、AC/DCのロック魂を愛します。
<アメリカン・ロック系>
- スティーリー・ダン:完璧主義の極地。どの作品も、限界まで磨き上げられた宝石のよう。「彩(エイジャ)」を聴いたことないなんて、あり得ません。そして、「ガウチョ」「幻想の摩天楼」。「うそつきケイティ」も必聴!。
- ドゥービー・ブラザーズ:イケイケ・ロックの大御所。マイケル・マクドナルド加入後、突然シティ派へ変身。代表作は「ミニット・バイ・ミニット」。そこから「ドゥービー・ストリート」「スタンピード」へと。
<殿堂入り:三大ギタリスト>
- これまた偏った、ギタリストのトップ・スリーです!
- アラン・ホールズワース:史上最高のギタリストと言い切ってしまいましょう。プロが尊敬する、ギターの改革者。ソロ作品はどれも素晴らしいですけど、「シークレッツ」あたりから。
- ジェフ・ベック:完全に世界遺産。「ブロウ・バイ・ブロウ」で、本当のロックとジャズの融合を。そして「ワイアード」「ゼア・アンド・バック」へ。「ライヴ・ベック!」で最近のベックも堪能。まだまだ現役!
- ヤン・アッカーマン:フォーカスの看板ギタリストからソロへ。その超絶技巧は折り紙付き。
<殿堂入り:三大ドラマー>
- ビル・ブラッフォード:唯一無二の存在。妥協を許さず、自らの音楽を極めるその生き方自体が至高。「フィールズ・グッド・トゥー・ミー」は万人向けではないですけれど、ロックとジャズの垣根を取っ払った金字塔。
- テリー・ボジオ:世界最大のドラム・セットの持ち主というだけではありません。ほとばしる「熱さ」とジャズからプログレまでこなす「超絶技巧」で孤高。「U.K./ナイト・アフター・ナイト」では、まさに「人間発電所」。
- サイモン・フィリップス:「機関銃」とも言われる超絶ツーバスの連打!電撃的にシャープなプレイは、「ドラムの快感」という点では世界最高峰かも。
<シンガー・ソングライター系>
- ジェイムス・テイラー:いまやアメリカの国民的シンガー。人柄をふくめすべてが素晴らしい。「マッド・スライド・スリム」「ワン・マン・ドッグ」を聴いて、彼のハートに触れましょう。
- エルトン・ジョン:なぜか日本で人気はイマイチですが、文句なしに偉大な存在。初期の、吟遊詩人的アルバムの数々から「黄昏のレンガ路」までは、どれも珠玉。
<ポップス系>
- カーペンターズ:ポップスの完璧主義はカーペンターズに極まります。カレン・カーペンターのヴォーカルは永遠に不滅。「涙の乗車券」「遥かなる影」「カーペンターズ」の3枚から。
- ブルース・ジョンストン:私にとってのビーチ・ボーイズは、ブライアン・ウィルソンでなく、ちょっと屈折してこのヒト。「ディズニー・ガールズ」「歌の贈り物」など、宝石のような曲のちりばめられた77年のソロ「Going Public」は家宝。直系遺伝子は、「愛ある限り」のキャプテン&テニールへ。
- カイリー・ミノーグ:ただひたすら好き・・・。むりやり理由を考えると、「お客さまをエンターテインすることに人生を捧げた、オーストラリアの歌姫のけなげさ」ということになるのですが。要するに好き。。。
- オーストリアの歌姫となるともうひとり、オリビア・ニュートン・ジョンも良いな〜。これは理由がはっきりしてます。敏腕プロデューサー、ジョン・ファーラーの職人芸にしっかり応え続けた、オリビアの変幻自在な歌唱力。美しいだけじゃありません!
- そのほか、アメリカのショービジネス界の頂点に立つ大御所たち。バーブラ・ストライサンド、フランク・シナトラ・・・。本当に素晴らしい。バリー・マニロウだってイイんだから。
<コンポーザー系>
- バート・バカラック:狂おしいまでにあふれ出るロマンチシズム。サントラからソロ・アルバムまで、「バカラック」のクレジットのあるものはみんな聴く。
- ジミー・ウェッブ:土の香りと最高度の洗練さが同居。全米1位の「マッカーサー・パーク」「ビートでジャンプ」などヒットを連発。その足跡は、ソロ・アルバム「テン・イージー・ピーシズ」で。
- ロジャー・ニコルズ:ソフトロックの教祖。「ロジャー・ニコルズ & スモール・サークル・オブ・フレンズ」を聴かないと、J-ポップの源流も分分かりません。
<分類不能系>
- ケイト・ブッシュ:永遠不滅の「小悪魔」。初期作品の才能のキラメキは信じられないほどです。「天使と小悪魔」と「ライオン・ハート」で、魔女のマジックに触れましょう。
- ジノ・バネリ:徹底的なナルシズムに裏打ちされ、一切の妥協を排した孤高の存在。ひたすらアッパレ。最高傑作は「パウパー・イン・パラダイス」。
<プロデューサー系>
- トレバー・ホーン:素材を極限まで磨き上げる知性派職人。圧倒的にクール。「シール」の作品や「アート・オブ・ノイズ」など。
- ジェイ・グレイドン:デビッド・フォスターに大きく水をあけられた、かつての売れっ子プロデューサー。その完璧主義と、鉄壁のソロ・ギターを今も愛します。アル・ジャロウやマンハッタン・トランスファーなどなど、ぜんぶ素敵。
<R&B、ソウル系>
- マーヴィン・ゲイ:説明不要の世界遺産。「ホワッツ・ゴーイン・オン」はブラック・ミュージックの領域を超えた人類の聖典。聴くしかありません。
- スティーヴィ・ワンダー:かつてとんがっていた頃のスティーヴィーはすごかったです。「インナー・ヴィジョンズ」「キー・オブ・ライフ」で、その最先端に触れましょう。
- アース・ウインド&ファイアー:全盛期のアースの凄みと切れ味もただ事ではありませんでした。「アイ・アム」「魂(スピリット)」でグルーヴ!
- ダニー・ハサウェイ:悲劇的最期を遂げた早生の天才。「ライヴ」は、あらゆるジャンルを超えた史上最高のライヴ・アルバムです。
- そのほか、故ルーサー・バンデラス、アニタ・ベイカー、シックなど。ブラック・ミュージックの「洗練」。
<ジャズ/フュージョン系>
- ハービー・ハンコック:自作タイトルのとおり「カメレオン」のごとく変身しながら、最先端に立ち続けるジャズ界の知性派。どんな曲も、ハンコックのピアノ・ソロが入ると別次元の完成度に。「シークレッツ」「サンライト」「ミスター・ハンズ」など、中期ファンク作品から聴き始めましょう。
- チック・コリア:純粋ジャズからロック系まで、振幅の広さではジャズ界随一。キーボード・テクニックは驚異的。「妖精」と「ロマンの騎士」で決まりです。
- ウェザー・レポート:ジョー・ザビヌル、ウェイン・ショーター、そして史上最高のベーシストジャコ・パストリアスが加わり、唯一無二の存在へ。「ヘヴィー・ウェザー」を黙って聴いて、桃源郷に羽ばたきましょう!
- パット・メセニー:実直にギターの道を切り開く探求者。パットのギターにアメリカの空が見える。「想い出のサン・ロレンツォ」の透明な世界を体感しましょう。
- マイルス・デイヴィス:正当派ジャズ・ファンの皆さんから、「帝王を忘れてどないすんじゃ」と怒られそう。すなおに告白すると、勉強不足。というか、「4ビート・ジャズ」というイディオム自体に、昔からどうも入り込めません・・・。徹底的にフリーなようで、制約が多いというか?そういう意味では、ビル・エバンスなどもちょっと・・・。「なに!」とまた怒られそう。すいません・・・。ということで、久我が愛するのは、マイルス最晩年の「TUTU」。事実上マーカス・ミラーのソロ・アルバムですが、やはり帝王の存在感は圧倒的。合掌。
<ワールド・ミュージック系>
- アントニオ・カルロス・ジョビン:誰もが尊敬するブラジル音楽界の巨匠。その影響は西欧ジャズ界にも広く深く及びます。「パサリン」「アントニオ・ブラジレイロ」、そして「ウルブ」で感動に打ち震えること間違いなし。
- イヴァン・リンス:近代ブラジルの音楽は、イヴァン・リンスによりさらに洗練化。「Anjo de Mim」を初め、どの作品にも、あふれ出るロマンチシズムに身を任せましょう。
- セルジオ・メンデス:売れ線ねらいと馬鹿にするのは禁物。どうしてここまでサバイバルできたんでしょう。「ブラジル 66」から聴いて、その秘密に触れたいです。
<ジャパニーズ系>
- 松田聖子:誰が何と言おうと、彼女こそ日本のDIVA。魅力は、あえて「歌唱力」と断言します。「The 9th Wave」は歴史的名盤。
- 山下達郎:自らを「職人」と称するナルシズムは鼻につきますが、その音楽性は完全に同時代を超越。「For You」で決まり。
- 坂本龍一:最近の政治的行動は鼻につきますが、日本人離れという意味では、坂本龍一も尊敬に値します。ピークは「音楽図鑑」「未来派野郎」の頃。「ラスト・エンペラー」などサウンド・トラックの名作も。矢野顕子、大貫妙子など、坂本龍一がプロデュースした作品は、どれも世界水準の美しさですね。
- 四人囃子:当時、日本にもこのようなロックを生み出し得たことを素直に喜びたいです。「一触即発」は日本のプログレ界の歴史的傑作。
- キリンジ:最近(?)では、断然すばらしい!スティーリー・ダンからの影響は隠しようがないですけれど、それを超えて成長していました。プロデューサー冨田恵一の存在も大きい。
<クラシック系>
- ドビュッシー、ラベル、フォーレ、プーランクなど、近代フランスを代表するものならどれでも。美はフランスにあり!
- ディーリアス、エルガー、ボーン・ウィリアムスなど、近代英国もの
- ワグナーのオペラは、ある意味「史上最大のロック」です。やりたい放題の極地がここにあります。「指輪」、「トリスタンとイゾルデ」などすべて規格外。そして、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。久我は、この前奏曲こそが、すべてのジャンルを超え、人類が残した「史上最高の楽曲」と心から信じています。だまされたと思って聴いてください!。
- R・シュトラウス:才気ほとばしるシンフォニーの数々。「ツアラストラはかく語りき」
- マーラー:納得するまで何時間でも。情念がそのまま音楽になって、のたうち回ります。「交響曲5番、9番」
- ヴェルディ、プッチーニ:イタリアン・オペラこそが音楽の快楽!。マスカーニ の「カヴァレリア・ルスティカーナ」のあまりの美しさに、ただ涙、涙。。。
きりがないので、このへんにしておきます・・・。
音楽って、本当にイイものですね。
それで皆さま、よろしくお願いいたします!
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