アート・オブ・ノイズを再発掘しはじめたら、やっぱり「ドビュッシー」だろうと。
それで「ドビュッシー」なら、やっぱり「ミケランジェリ」しかいないだろうと。
私のもっとも好きなピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ。
また、また、はまってしまっております・・・。
ミケランジェリはイタリアのピアニストで、1995年に亡くなりました。やたらコンサートをすっぽかすなど奇行の持ち主として有名で、いわゆる「王道」という風には決して言われないヒトです。
でも、そんな世間の評価なんかどうでもいい。
とにかく、彼のドビュッシーは、空前絶後だ!
極地は、「映像 第1集」の冒頭、「水に映る影」です。
ピアノという楽器を極限まで磨き込みながら演奏する。静寂のなかを、はかり知れない陰影に富んだ、和声が広がってゆく。
繊細なんて生易しいもんじゃない。ほとんど狂気に近い、細部への徹底的なこだわり。
触れると、傷ついてしまいそうな。澄み切った緊張感のなかに咲きみだれる、「美」そのもの・・・。
こういうピアノは、とにかく聴いたことがありません。
え?ギーゼキングが最高?冗談じゃありません。本当に聴き比べたことあるんでしょうか?
は?グレン・グールド?かんべんして下さい・・・。
死ぬ前に一度でいいから、ミケランジェリを聴いてみて下さい。だまされたと思って。
「つまるところ人生とは、一冊の本、一曲の音楽、一人の女性を求める旅」
私は、ミケランジェリに出会いました。
→「映像」に興味をお持ちの方はこちらから(ドビュッシー:前奏曲集 第1巻、映像第1集、第2集)
→「音楽の殿堂」で、ミケランジェリへのさらに深い想いを・・・。
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