最近、遅ればせながらはまっているのが、心理学の故河合隼雄先生。で、彼の対談と推薦で読んだのが山田太一の「異人たちとの夏」です。
もう30年近く前の小説で映画にもなりましたので、ご存知の方も多いと思いますが、いや〜、今さらながら、これにはハマりました。あまりにも切ない幽霊奇譚。泣きました・・・。
ポイントは、これが単なるストーリーではなく、ユング心理学的にも裏付けられる深層心理面からぴったり説明がつくということ。それを山田太一はまったく意識せず心のおもむくままに書き上げたんです。脚本家として一時代を築いた人は、小説家としても「ほんものの仕事」をしたってことなんですね・・・。
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