Chicはかっこ良かったです。。
78年の全米ナンバー・ワン「ル・フリーク(Le Freak)」とか、同じくナンバー・ワンの「グッド・タイムス」など。ナイル・ロジャーズの鋭いカッティング・ギターと、相棒の故バーナード・エドワーズの鉄壁グルーヴィン・ベースが絡むと、魔法が生まれました。
それまでのソウルR&Bとは一線を画する、「おしゃれ」で「洗練」されたクールなグルーヴ。ほんとに、かっこ良かったです・・・。
でも、なぜかCDのリマスターという点では、Chicはこれまでまともな扱いを受けて来ませんでした。
私が許せないのは、1979年の最高傑作「リスク(Risque)」。なぜか、92年にCD化されたっきり、さっぱりリマスターされません。そりゃないだろー。
2006年にライノ社監修のベスト盤「The Definitive Groove Collection」が出て、「リスク」の頃を含む全30曲がリマスターされたんですけれど、それでもやっぱりアルバム単位ではリマスターされないんです。
それで今回、なぜか元気な「おフランス」のワーナー・ミュージックが、ダニー・ハサウェイのボックス・セットに続いて、ついにChicのボックスを出してくれました。
「Nile Rodgers Presents The Chic Organization Boxset Vol. 1 “Savoir Faire”」と題されたこのお箱。4枚組み。正に、ナイル・ロジャーズの監修で、Chicのオリジナルにとどまらず、彼らがプロデュースしたアーティストも網羅したところがミソです。
例えば、ダイアナ・ロスの「アップサイド・ダウン」、シスター・スレッジの「ウイ・アー・ファミリー」などなど(ただし、ナイル・ロジャーズが一人でプロデュースしたデヴィッド・ボウイとかマドンナ、バーナード・エドワーズのパワー・ステーションなどは入っていません。というか、それでもこれだけ豪華!)。
待望のリマスターは、2006年のライノ盤を流用した部分もあって、ちょっとガッカリなのですが、とにかく、Chicがようやくまともな扱いを受けたことを心から喜びたいと思います。
(後半が宣伝になってしまいます。管理者として不適当なコメント内容であると判断される様でしたらば削除して下さって構いません。御任せします。)
管理者様
初めまして。
小生シーク(シック)が最愛のバンドという者です。ボックス・セットの発売をとても喜んでおります。しかも第一弾ですし!
CD 再発売の状況を一つの基準とするならば、彼等は確かに正当な扱いを受けているとは言えないでしょう。御指摘の通り、米盤 CD では、セカンド “C’est Chic” とサード “Risque” は、製造中止にならずにずっと店頭に並んでいたのは良いものの、それが逆に災いしてリマスタリングされないままです。他のアルバムは Wounded Bird からここ数年で全て再発売されましたが、この会社からのものは全て解説無しの「紙ペラ一枚」のジャケット。愛情のかけらも感じられません。そんな中のボックス・セット。大変喜んでおります。
さて。このボックス・セットは十二月一日に日本盤も出ています。ディレイニー&ボウニーのライヴ盤豪華盤、アリーサ・フランクリン&キング・カーティスのフィルモア・ライヴ完全版四枚組同様、ワーナー・ミュージック・ダイレクトからの通信販売のみの取扱いです。フランス盤に日本語ブックレットを封入した、いわゆる輸入盤国内仕様。
日本盤ブックレットの内容は、仏盤ブックレットにあるナイル・ロジャーズによるライナーの邦訳と、仏盤には無かった全四十六曲の楽曲解説(日本盤シングルジャケット写真付き)。
小生、縁有ってそのブックレットの執筆を担当致しました。
つきましては、宜しければ本文最後のリンク先を以下にしては頂けませんか?(笑)
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wqcp-948/
御検討頂ければ幸いです。
人見欣幸
人見さん:早速コメントをいただきありがとうございます。Chicのファンとして、並々ならぬ愛情を注いでこられたんですね。おめでとうございます!リンクの件はもちろんOKです。このような記載方法でよろしかったでしょうか?(読者の方に選択を提供する形にさせていただきました)
これを機会にChicが正当に見直され、いつかVol.2のボックス・セットが発売されることを祈りながら。
でんど〜さん
恐縮です。有難う御座居ます。
デニース・ウィリアムズの『ソングバード』、へぇ今迄ずっと未 CD 化だったんですか。信じられませんね。
フィリップ・ベイリー、モーリース・ワイトを含めても、EW&F絡みのシンガーのベストかも知れない彼女のベスト・アルバムですよね。
アナログ録音のピーク=七十年代後半に録音された人海戦術もののファンクはどれも質感が重厚で最高ですね! これはロック/ポップスもそうだと思いますが。
よく友人と「1979年産に間違いは無い!」と話しています。
人見
人見さん:イエ〜イ!Chicに栄光あれ!
そうですよね、アースは正に「人力ファンク路線」の空前絶後な頂点でありました。「イン・ザ・ストーン」のイントロさえ聴けば、一日元気良く過ごせたもんです。エモーションズの「リジョイス」も良いなー。あれもリマスター出てない気がするなー。
それと、ジャネット・ジャクソンもです。「コントロール」のリマスター出てないですよね。なんたること!
Chic¡と同様、ベスト盤でいくつかリマスターするだけ。こういう傾向は困ります。
今後とも70年代後半のファンクで盛り上がりましょう!
そうです! EW&Fは『I AM』です! ちょっとアンドロイド化しつつありますが(笑)、特に A面は完璧。
「In the Stone」ほど夜明けが似合う曲もちょっと無いですよね。僕が最初に買った洋楽レコードは「Boogie Wonderland /EW&F with Emotions」の30センチ・ジャンボ(!)・シングルでした。
Al McKayが居た ’74-’80年作に駄作無し!
ジャネットは何だかんだ言って結局『Control』ですよね。あんなにシングルの別ミックスが有るんですから、三枚組にでもして全部入りリマスター・ボックスを出してくれたら最高ですよね。
人見
そうですね!「Control」25周年アニバーサリー・デラックス・エディション。3枚組みリマスター・ボックス・セット。全リミックスバージョンとDVD搭載。なんて出たら即買いですね!!!